チキンパエリア風ペペロンチーノ
料理の錬金術とは、数種類の食材や調味料を鍋やフライパンなどの上で
錬成すると水分は減少するけれど、大体同程度の質量を持つ料理が完成する。
と言う法則である
この場合、例えばペペロンチーノの大盛りを食べたくて、パスタの量を200g
にした場合、ほぼ200gの大盛りペペロンチーノが完成すると言うのも立派な料理錬金術と言えよう
料理錬金術の禁域
ここまでの説明だと「だから?料理は料理では?」
で話が終わってしまいそうなので、何とかつなげると
この料理錬金術には踏み入ってはいけない禁域が存在します。それは
ペペロンチーノに具を入れてはいけない!
(知らんけど)です。もし間違ってこの禁域に触れた場合には、あんなことやこんなことと言った怖いことが起きるとか起きないとか
今回のレシピはその禁域にどっぷり浸かってしまった課程と結果について文章にまとめたものであります。
あなたの手で振り払って、遠い日の空腹だったあの日を
悲しみの記憶を消し去って、さあ満腹を求めるお腹に愛を突き刺そうぜ
レシピ
・パスタ 100g
・玉ねぎ 四分の一個
・ピーマン 2個
・ボイル海老 えびだく
・塩 小さじ1
・塩こしょう まあまあ
・オリーブオイル 大さじ3
・にんにく 四分の一片
・鷹の爪 一本
・手羽元 5本
・カレー粉 小さじ1
朝、空腹で目覚めてお昼ご飯 晩ご飯何にしようかと
迷うばかりの気持ちを持て余してしまう日があります
あなたの手で切り刻んで にんにくと鷹の爪を
間違っても焦がしたりしないように、迷わずにフライパンで炒めてください。
家の外で猫がニャーと鳴いています
どこかの家から美味しそうな料理の匂いがするのでしょうか
ヨボセヨ(もしもし)猫さん君の背中に乗せてくれない?
そしてその美味しそうな匂いのするお宅へ連れて行ってはくれないか?
君は小さいからちょっと無理かな
君の嗅覚が欲しいとは言わないけれど
せめてその鋭い爪を貸してはくれないか?
君の手で切り刻んで、玉ねぎとピーマンを
間違っても指を切ったりしないように
あっ玉ねぎは薄切りです
猫を塀の向こうに見送りました
パスタと鶏元が茹で上がったようです
地を這う底辺の私に湯気がまとわりつきます
湯で上がりを待って随分とキッチンの前で立ちすくんでいたので
いよいよ出番です
全ての具材を錬金する時がやってきました
結果は分かりません、何処へ向かっているのかも
パスタの湯気がどこへ行くのかわからないように
もしも失敗したとしたら
あなたの手でこのレシピに鍵をかけてください
迷いは不要です。
間違っても二度と作らないように
さあ
フライパンの焦げる音で終わりにします
救いがたい料理下手は草が生えて消えていくだけです
ただ消えていく瞬間に少しだけヒカル
暗い夜のおつまみになに作ろっかな~
と 思うそのしぶとさよ~
禁域に踏み込んだ結果
手羽元に味がないし火が通っていない そしてペペロンチーノ
と言うよりもほぼカレーパスタになってしまいました
「しまった~料理の腕を扉のあっちへ持っていかれた~」
なので、その料理の腕を取り戻すべく
料理アレンジの旅に出るしかなさそうです
あっでもははっ(笑)
そもそも料理の腕って持って無かったような
あかんがね
ありがとうございました。