怒鳴らない静かな説教
はじめに
これは私が子どもの頃(小学生)の話で、一部当時の大人達の噂や情報も
含まれており、フェイク気味な所もありますが、ほぼ事実です
説教するおじさん
私は子どもの頃とてもやんちゃでした
今でこそ、冗談のひとつも言えない 真面目一筋ですが?
落ち着きのない お笑い少年でした
きっと周りの大人達から見れば、手に負えない問題児だったと思います
当時住んでいたのは、いわゆる社宅みたいな所で、7階位まであったかな?
そこには色々な人、家族、独身者などが住んでいて、私と同世代の子供も
沢山おり、遊び友達に困ることはありませんでした。
そして隣に同級生(仮にT君)が越してきたこともあり、頻繁に
(隣)に通うようになりました。
夕方遊びに行くと、時々O君のお父さん(仮にOさん)が居ました、
ズバリ (刀)の手入れをしていました。釣竿の時もあります。
背が高く(手入れの時は座っています)何時も背筋が伸びて、キリッて感じ
笑顔はありませんが、不思議と全然怖くありません。
Tくんによると、Oさんは剣道をされていて、有段者なのだそうです
なるほど、部屋の隅には、剣道に使う防具などがありました
そして良く説教をされました、大人達の評判が良くないのは、自覚していた
ように思います。 だけど Oさんのそれは怖くない
私が怖いもの知らず、と言うよりも 怖くない説教なのです!
何というか 静か・軟らかい・重い(言葉)
内容的には 落ち着きがないと損をする、目的が達成しにくくなる
といった事だったと思います(Oさんごめんなさい大分忘れました)
私はOさんの事をとても尊敬していたのだと思います。
あと この家には(釣りキチ三平)が全巻揃っている事もあり
よく借りて読んでいました 小学生あるある?
断っておきますが、ここまでくると私1人が完全に(あつかましい)
ようですが、Tくんも同様に私の家(部屋)に当たり前の様に出入りする
いわゆる家族みたいな感じでした
精神統一
ある日、何時ものようにTくん家に行くと
刀の手入れをするOさんがいました、Oさんがいる時は必ず
「お邪魔します」です。 当たり前ですがw
その時初めて 刀が 美しいと感じました!
そしてOさんの傍で、じっと、ずっと見ていました
すると Oさん
「興味があるか? 刀が欲しいか?」
私は即答 「うん! 欲しい!」 残念ながらたぶん敬語ではなかったw
すると Oさん
「刀の扱いはとても危険、集中力が必要、今のお前では無理!」
「ひとつ条件がある、壁の前で正座しなさい、そして10分辛抱する
これを1週間続ける事が出来たらこれ(模造刀)をやろう」
との事でした
今でも信じられないですが、そう言っていました
結果・・・
一日、
当然(刀)は貰えませんwww
今でも本気で悔やんでいます
時々骨董屋さんを覗き、刀を目で追いますが、観るだけです
実用性を考えてしまいます あの時の情熱はどこへやらw
でもやっぱり(刀)好きかな!
少し長くなりました・・ まだまだ続きます
なので なるべく近いうちに (後編)を書きたいと思います。
では、次回
「武士のオーラ」
で、お会いしましょう。